商品説明
黒田記念館は、『読書』や『湖畔』の作品で知られる日本近代洋画の巨匠、黒田清輝の作品を常時公開する展示施設です。大正13年(1924年)に58歳の生涯を閉じた黒田は、遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言を残しました。これを受けて、昭和5年(1930年)、美術に関する学術的な調査研究と資料の収集を行う機関として、帝国美術院附属の美術研究所が発足します。そして研究所内には創立の礎となった黒田清輝を顕彰するために、遺族や関係者から寄贈された作品を展示公開する黒田記念室が設けられ、建物全体も黒田記念館と呼びならわすようになりました。本書では、東博が所蔵する黒田清輝の代表的な作品を数多く紹介します。